人気のマルシェの作り方 vol.1|福マルシェ|福岡エリア

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編集部・彩子

「人気のマルシェの作り方」初回となる今回は福マルシェさんをピックアップしました。コンセプトやブランディング目線での考察となりますのでもしよかったらお読みください。

視点は高く目線は低く、半歩先ゆく理想のマルシェ

〈目次〉
■人の心と時代を掴む5つのテーマを設定
■ウェルカムボードデザインとシェアバッグ
■福マルシェの雰囲気
■福マルシェの人気の秘密まとめ

人はテーマや目的があらかじめハッキリしていると頭の中がクリアになりそれに没入するものである

福マルシェ

ウェルカムボードとウェルカムバッグ

■人の心と時代を掴む5つのテーマを設定

初めてとなる福マルシェに胸を膨らませ足取りも軽やかに鳥飼八幡宮の参道を抜けると、そこにはまず手水舎が現れます。さっそくお清めとばかりに冷たく透きとおった水で手を洗い流すと、ふと目に入ってくるのはビビットな黄色に黒文字のアナログなウェルカムボード。マルシェメイン会場の入り口付近に無造作に置かれたウェルカムボードに吸い寄せられると、何やら福マルシェの5か条らしき文章が書かれていました。

福マルシェ
  1. 地域の食材を食べよう
    [地域を意識し:local]
  2. 作り手と会話を楽しもう
    [人を意識し:human]
  3. 旬を味わおう
    [日本を意識し:Japan]
  4. 人も環境も喜ぶ選択を
    [環境を意識し:environment]
  5. プラスチックゴミを減らそう
    [世界を意識する:world]
福マルシェ

アットホームな雰囲気が居心地の良さを生んでいました

やや、これは深いぞ。
一見ローカルなお祭り(マルシェ)かと思いきや、なんともまあ高尚なメッセージが並んでいるではないですか。これはしっかりとした運営者が存在し、細やかな配慮があり、新進気鋭の方ではないだろうか…そんなことをこのウェルカムボードから感じずにはいられませんでした。


○1.地域の食材を食べよう

いわゆる地産地消ですね。
「俺らの街を大切にしようぜ」的なメッセージはローカルイベントを開催するうえでとても重要なスローガンだといえます。地域の連帯感から相互協力の意識がうまれ「俺らのイベントを盛り上げていこうぜ」となり、それがやがてサステナブルなどの大きな目標に昇華します。

○2.作り手と会話を楽しもう

対面イベント(オフラインイベント)の醍醐味は「人とのふれあい」です。気持ちの良い会話を織り交ぜつつ商品を購入すれば、そこには金額以上の満足感が生まれます(双方ともに)。また、会場を後にしてイベントを振り返ったときには「良いイベントだったな」という高評価に繋がりやすいです。人はふれあうことで満たされますし、ふれあい無しには生きていけないものです(メタバースに懐疑的な人が多い理由のひとつはこれでしょうか)。

○3.旬を味わおう

季節は人に行動を起こさせる大きなモチベーションのひとつです。やっぱり夏には旬のゴーヤが食べたくなりますし、冷たいそうめんが食べたくなりますよね。人はその時々で美味しいものや気持ちのいいものを欲しますので、イベントに季節感を出すのは有効な手段のひとつです。

○4.人も環境も喜ぶ選択を

4からは理念となります(1〜3は実情)。
これはもう時代のテーマですね。今となっては世界中がこのテーマを掲げているわけですが、逆にこのテーマを無視したり逆行したりするようなイベントはいろいろと厳しいかもしれません。

○5.プラスチックゴミを減らそう

これも時代のテーマです。地球温暖化や海洋汚染が問題にされている昨今、それは今後ますます深刻化していくことでしょう。草の根的な活動になるかもしれませんが、地域のイベントを通じて環境に配慮する意識を持ってもらうことはとても素晴らしいことですし、清々しい気持ちになります。「前向きなイベント」として認識してもらうことは人気のイベントづくりにおいてとても大切な要素です。

 

■ウェルカムボードデザインとシェアバッグ

さてさて。
マルシェなのにのっけからウェルカムボードの話ばかりで恐縮ですが、もう少しいきましょう。一事が万事ではないですが福マルシェの良さはこの部分に見え隠れしている気がしてなりません

福マルシェ

黄色と黒の2色展開のシンプルなウェルカムボードです。そして手書きです。しかも文字だけです。
で、こちらがフライヤーです。(公式ページより)

福マルシェ

印刷物と手作り看板の比較なので色味の違いは致し方ないところですが、黒文字を引き立てるのに黄色が使われています。一方で黄色はそれ自体がトレードカラーとして鮮烈な印象を与えています。
これこそが商業デザインの基本です。
書体はオーソドックスなサンセリフ体でまとめられていますが文字組みに強弱があり見ていて飽きません。品もよく何より読みやすいです。
色の組み合わせにおいても書体においても第一に読みやすさを追求しており、そのため余計な色や飾りを排除したシンプルな構成となっています。そのうえで、それらがセンスよくまとまっているのがポイントです。
個人的にこの福マルシェのデザインは海外の看板や標識を連想させます。みなさんも一度は感じたことないでしょうか「外国の町並みってなんかいちいちオシャレなんだよね〜」と。

それと、個人的にはプラスのデザインよりもマイナスのデザインのほうが崇高であると思っています。

 

 

つづいて、ウェルカムボードの横を見てみると”SHARE BAG”なるものが置かれています。これは一体何?

福マルシェ

あ、そうか、福マルシェ五箇条の4[環境を意識し:environment]にある環境に配慮した取り組みということだな。う〜ん、時代に合ってる。そしてローカルイベントにしては半歩先を行ってる感がある。主催者、意識高いな〜。
そしてこの無造作に置かれている佇まいがまた良いのです。このチャリティ感が。かつカラフルな紙バッグが実は空間を華やかに彩っているんです。「あ〜、緻密に計算されてるな〜」って勝手に深堀りしてるだけかもしれませんけど。
“SHARE BAG”を英語だけで書いているところも5[世界を意識する:world]にも繋がりGOODです。
とまぁ、こういった感覚や感性から主催者像を推測したわけであります。

■福マルシェの雰囲気

なんか居心地いいんですよね、福マルシェ。
なんでしょう、みんなニコニコしているというか、歓迎モードに満たされているというか。
会場がアットホームな雰囲気だと一見さんにとってはすんなりとイベントに入ることができますよね。そう考えると、主催者と出店者のチームワークってイベントの一体感を生み出すうえでとても重要ですね。

福マルシェ 老若男女

個人的にいいなと思ったのはこじんまりとしたこの規模感です。
規模感がなんというか懐かしい感じなんですよね…そう、高校の学園祭みたいなこじんまりとした感覚です。
そして適度に賑わいがあるけど混雑していないというのが居心地の良さの秘訣です。

福マルシェ 老若男女

会場には老若男女が集まっていました。女性や年配の方にとってうれしいのは産地直送野菜の販売です。特に最近はヴィーガンが注目されているのでオーガニック野菜の注目度は高まるばかり。物価の高騰とも相まって今後も有力なコンテンツであることは間違いありません。

お父さんもお母さんもお子様もペットも、家族そろって福マルシェ

私が伺ったときにはもうすでに結構売れてました。

福マルシェ 老若男女

地ビールとエスニックフードを昼間から。たまりませんね。

福マルシェ 老若男女

今人気のクラフトビールも。

福マルシェ 老若男女

多国籍な食べ物はイベントをより華やかにしますね。

福マルシェ 老若男女

ご家族連れからペットまで。

■福マルシェの人気の秘密まとめ

いかがでしたか?
今回はイベントの内容というよりはイベントのコンセプトやブランディングについての考察となりました。ここがしっかりしているとイベントがブレずにコアなファンを作りやすくなります。したがって、細かいことだけれど決して疎かにできない部分ということで紹介させていただきました。イベントやマルシェの主催者の方はぜひ参考にされてみてください。 

福岡女性のイベント情報・フォカッチャ福岡版   

※参考リンク:Wikipedia、日本デザイン機構

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2022年4月8日に創刊した福岡女子のためのイベントWEBマガジンです。 福岡県のマルシェや各種イベント情報からときおりカフェ会などの婚活系情報までを女性目...

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